きれいに見える自分を研究

私たちがふだん、鏡の中に見ているのは、自分に向かって作られた顔だと言われています。そこには表情やニュアンスがありません。たとえば、パソコンと長時間にらめっこしているとき。彼氏と仲良く話しているとき。帰り道を急いでいるとき。食事をとっているとき。不意に横から鏡を出されたら、きっと見たこともない自分の顔が、そこにはあるでしょう。自分が見ようと思ってみている顔は固定した、作られた顔で、意識していないときに見せられる顔は動いている、生きた本物の顔なのです。
 だから美しくありたいのであれば、常に自分の顔を意識することが大事。芸能人がめきめきと美しくなっていくのは常に大勢の人から観られているためだと言われます。それを自分ひとりでいても、実行するのです。こまめに鏡を覗く、鏡がないときでも人から観られていることを意識して表情や姿勢を作ってみる。毎日のこの積み重ねが、あなたの顔を「見られる」ものに作り変えていくでしょう。それは何も顔だけに限ったことではありません、言葉、視線、動作のすみずみにまで、美意識を張り巡らせましょう。書き仕事が多い人なら、どのような書き姿が自分を一番美しく見せるのか、研究してください。お茶くみが毎日の日課である人なら、どう湯のみを渡せば自分が一番美しく見えるのか、研究してください。化粧や髪型はもとより、ポーズ、角度、発声……そうやって、常に美しいのが絶対の自分を研究し、作り上げていくことで、あなたは本当に全身美しい人に変われるはずです。写真も同じ。自分はどうせこんなもの、とか、風景がメインなんだし、とあきらめてはいけません。自分が美しくない写真の存在を認めてはならないのです。どんなときでも一番美しい自分であろうと願い、研究し、実行するようにしましょう。その心がけが何よりあなたの美を培っていきます。目指すは究極の自分好き! そしてギリシャ神話のナルシスのように、自分に恋してしまいましょう。

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